費用や工期を抑えて、暮らしに必要なスペースだけをリノベーション
- 子ども達が独立し、2階の部屋は使わなくなった
- セカンドライフは1階中心の暮らしだから、1階だけ快適で安全な空間にしたい
- フルリノベだと予算オーバー、1階だけの工事にとどめてコスト調整したい
コストを調整できるのがゾーンリノベーションの大きなメリット
リノベーションのメリットは様々ありますが、リノベーション工事を施す箇所を限定し、コストを調整できる点も大きなメリットの一つです。例えば、1階も2階もフルリノベーションする工事だと予算の範囲を超えてしまうという場合、2階は既存のままで、1階だけ性能向上や間取り変更するゾーンリノベーションという選択肢があります。
フルリノベーションは、築古になった住宅全体をスケルトンの状態にして、すべて構造体から性能向上させていくという内容です。一方、1階だけのゾーンリノベーションでは、1階だけ構造体の状態にして、壁や床の補強、断熱施工、間取り変更するという工事です。住宅全体のリノベーションをフルリノベーションと言うのに対し、1階だけですのでゾーンリノベーションと言います。
1階を耐震補強することにより全体補強と同レベルの耐震性の確保も可能
「子ども達が独立し、2階の部屋は使わなくなった」「セカンドライフは1階中心の暮らしだから、1階だけ快適で安全な空間にしたい」そんな方におすすめのリノベーションです。2階を減築するという方法もありますが、予算が限られている場合は、ゾーンリノベーションを選択肢としておすすめします。
フルリノベーションじゃないから、耐性能の向上は不十分ではないかという不安もあるかもしれませんが、1階を耐震補強することにより、全体を補強するのと同レベルの耐震性を確保することもできますので、ぜひご検討ください。
1階で生活が完結する間取りにすることで、
平屋のように安全で暮らしやすい空間が実現
- ヒートショック予防(断熱箇所による)
- 施工費の削減
- 工期短縮(全体的な工事との比較)
- 住みながら施工できる可能性
- 1階の耐震を強化することで、建物自体の強度を高めることにつながる
- 家の中に温度差ができるため、施工エリア外での快適さが懸念点
(この点は1階と2階の間仕切りに留意するなど対応法があります)
断熱を中心にした工事にはご予算、工事区分によって下記のパターンがあります。
- フルリノベーション(断熱、耐震含め、家全体をリノベーション)
- (1階)ゾーンリノベーション(断熱、耐震含め1階だけリノベーション)
- 断熱改修(床、壁、窓、天井)
- 断熱改修(床、窓、天井)
- 内窓(お風呂、脱衣場、トイレ等)
1階だけで暮らしが完結する間取りにすることにより、無駄な動きが少なくなり、日々の移動がスムーズになります。例えば、階段の上り下りがなくなるだけでなく、段差や間仕切りなどがないフルフラットにするで、ケガのリスクを回避することもでき、より安全・安心な暮らしが実現します。日々の暮らしの動線に合わせて建築のプロが最適な間取りを提案することで、生活動線が簡略化されて、シンプルな動きで暮らせます。当然、掃除、洗濯、料理などの日常的な家事も楽になります。